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低音男の部屋

低音男の部屋

有名人に会った1

アルフォスター(ドラマー)

マイルスデービスバンドで仙台に来た。


あれはまだ仙台の学校に通ってた18か19才の頃だった、

友人と二人でヤマハ仙台店に行くと見知らぬ黒人が

(外国人に知り合いはいないので外国人は全て見知らぬ人なのだが)

店のお姉さん達はしきりにサインを貰えと僕らに言う、

どうやらプロのミュージシャンらしいが誰だかわからない、

知らない人にサインを貰うのも気が引けると思ったが友人と相談して

サインして貰う事にした(友人は教科書の裏、僕は鞄に)。

さて何て言おうと僕が考えてると友人がいきなり「ギブミーサイン」と

青森訛りの英語で話しかけた、うわぁ~突然言うかよと思う僕の反応とは

裏腹にアルフォスターはにこやかにサインに応じてくれた

(あんまり有名な人じゃないんだなと失礼なことを思う僕であった)。

友人はしきりに青森訛りの英語でアルに話し掛ける(度胸の有る奴)

ドラマーだとわかった瞬間友人が「俺もドラム、ヤッターッ!」
(おいおい、ドラム以外日本語じゃねえか)

そんな友人にアルフォスターはにこやかに握手までしてくれた。

アルは次にサインを貰う僕に

(実際は英語での会話でしたがその時のニュアンスを日本語で書きます)
「君もドラマーなのかい?」

「いいえ、僕はベースマンです」

「おお、BOY君はベースマンなのか、凄いじゃないかハッハッハッ」

そういうと彼は大きな手で僕の頭を撫でてくれました。

多分僕を中学生位だろうと思ってるんだろうなとは思いましたが

悪い気はしませんでした。

握手をして貰い(手も大きく僕の手がスポッと中に入ってしまいまいた)

彼は「グッドラック」と言い残し去って行きました。

「すんげーいい人じゃん」と僕と友人は余韻をかみ締めました。

後日アルフォスターがマイルスデービスのバックバンドのメンバーと知り

「ムチャクチャ一流ミュージシャンじゃねえかよ」との驚きとともに

サインを更に大事にしたのは言うまでもありません。

その何年か後アルフォスターは再来日したのですが

大麻かなんかの不法所持で日本に入国できませんでした。

もしあの時アルじゃなくてマイルスだったら僕は「トランペッター」って答えた

んでしょうね、そんな自分も案外好きだったりします(笑)



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